2007年06月17日 (日) | Edit |
昨今の年金を巡る騒動を見ると選挙戦ってのはつくづくお祭りだなと思うわけで、日本語で政治のことを「政(まつりごと)」といっていたのも一面をとらえた言い方なんだなあと改めて感心したりしながら、再び更新が滞っておりますがまあご容赦を。

昨日朝起きてテレビをつけたら、ちょうどNHKのBS2にチャンネルが合っていてアニメが放送されてました。そのときの場面は、中国風の民衆が女の人を集団で取り囲んでいる緊迫した状況で、これは穏やかじゃないねなんて思いながらぼけーっと見てたら、どうやらその女の人は政府の役人で、ある地方に赴任するところだったのに、災害(疫病?)に罹災していたその地方の民衆がその災害の責任は役人にあると考えていたため、それぞれ武器を持ってその女の人を取り囲んでいて、さあ如何にというところのようでした。

で、この場面は気を利かせた家来(お医者さん?)がその地域の役人に手配して各戸のご婦人方に協力をお願いして回ったのが奏功して、武器を持っていた男どもをご婦人の中の実力者が一括して収まった(その前に小さな女の子が泣いて止めに入ったというのもありましたが)ようなんですが、政(まつりごと)の争いがこうやって収まるというのはとてもうらやましく思ったものです。あとでネットで確認してみたら、この番組は『彩雲国物語』というライトノベルが原作のマンガのアニメ化(という整理でいいんだろうか)の第2シリーズだったんですが、そのNHKのサイトのあらすじを見てまたびっくり。

名門だが貧しい紅家の娘秀麗は、幼いころの動乱の記憶から「人を助けることのできる」官吏になりたいと願っていますが、女性は登用試験を受けることすらできません。ある日、即位間もない新王の教育係を引き受けることになり、それをきっかけに、官吏登用試験への道が開かれて行きます。(中略)
第1シリーズは、(中略)史上初の女性官吏となって数々の苦難を乗り越える姿を描いています。
第2シリーズでは、秀麗が中央から離れた茶州に赴任し、新米官吏として奮闘する物語を中心に、(中略)国王を支えるまでに成長する姿を描いていきます。
彩雲国物語(NHKアニメワールド)「あらすじ」のページより


・・・いまどきこんな官僚を目指す女の子の物語がアニメ化されているとは、『現在官僚系 もふ』を見たときを上回る軽い衝撃を受けました。『「人を助けることのできる」官吏』なんて、渡辺行政改革担当大臣とか民主党の長○昭議員とかは絶対に言わなそうな台詞だなあ。

それにしても、「お役人さんが一軒一軒「お願いします」って言って回ったんだよぉ。それに答えないなんて女が廃るってもんだよっ!」(大意)と男どもを一喝したおばちゃん、カッコいいッス!でも、結局一軒一軒回らないと納得してくれないなんてちょっと厳しいッス!まあ、ことほど左様にいったん風説が流布してしまうとその回復ってのは難しいわけで、年金不信を国民に植え付けることで選挙戦を有利に進めようと戦略の代償はとてつもなく大きいということに、とりわけ「政権交代」なんて叫んでいる野党の一部はもう少し謙虚に考えないと、取り返しのつかないことになるんではないかと、老婆心ながらご忠告したくなります。

というのは、遅ればせながらいま小松秀樹『医療崩壊 「立ち去り型」とは何か』を読み進めているんですが、完璧な医療を求める権利意識とそれを追随する司法やマスコミが医療の現場を崩壊させているということと、「5000万件を1年で統合できるわけない」なんてどうでもいい論理で年金の時効撤廃法案の成立を遅らせる野党のために、粛々と統合されるべき年金が宙に浮き続けるということが、俺にはダブってみえます。権丈先生(勿凝学問80「この度の泡沫(うたかた)の年金騒動の持久力はどのくらい?――ガンバレ民主党、このままでは参院選までもたないよ」(注:PDFです))やbewaadさん(磯崎哲也さんの問題提起にお答えします。)が冷静に解説されているので説明はそちらに譲るけど、宙に浮いていたって統合すればいいだけの話で、そんなことで政府を突っつく暇があったら時効撤廃して受給できる人に年金を支給する方がよっぽど国民は幸せなはず。そんな議論すら許さない野党やマスコミはそうやって不幸であり続ける国民にどうやって責任を取るつもりなのか、ぜひ国民のみなさんには権利意識をもって追求していただきたいものです。
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