2014年09月11日 (木) | Edit |
今日で震災から42か月、3年半が経過しました。「風化」という言葉にもいろいろな意味があって、単に「忘れる」というだけではなく、「非日常から日常へ」という側面もあるだろうと思います。私にとってそれを象徴するような決断がありましたので、ご紹介させていただきます。

では、本題に...
すご~~く長くなりますが...

ニュースや新聞でご存知の方も多いと思います。
報道されているだけで3度も盗難被害にあった賽銭箱....

ネット上で、『なぜ、あの場所に? 』と言う賛否両論があがっていた事は知っています。

まず、『なぜ、あの場所に?』から書かせていただきます。

 震災間もない6月に、旧役場庁舎前に誰ともなく置かれた会議室テーブルに献花とお盆に賽銭が置かれる様になりました。

大槌町旧役場前 献花台と賽銭箱(いつかは、仙人のブログ 2014年09月09日(火))


この先の本文は確かに長いのですが、住民組織の代表を務める池ノ谷さんが綴る震災後の混沌とした状況、その経緯の中で少しずつ取組が進められたこと、時間が経って様々な立場の方が関わってきたこと、それぞれの重いが錯綜しながら一部の心ない輩のためにそれまでの積み重ねが崩れていってしまう状況は、胸に迫るものがあります。私に論評できることなどありませんが、この決断も被災地の現在の一側面を物語っているのだろうと思います。

さい銭箱の再設置を中止 大槌、盗難相次ぎ町が提案(岩手日報 2014/09/11)

 大槌町新町の旧役場庁舎前の献花台から盗まれ、その後に壊された状態で見つかったさい銭箱の設置が取りやめになったことが10日、分かった。震災から3年半の11日に再設置される予定だった。盗難が相次いだため、町がさい銭箱を管理する住民組織に設置の中止を申し入れた。

 さい銭箱は昨年7月、秋田県五城目町の町物産協会が寄贈した。献花台に併設されたが、中の現金や箱が盗まれる被害が計5回発生。特に今年6月以降は、毎月盗難に遭っていた。

 8月中旬には箱ごと盗まれ、同月27日に同町の吉里吉里(きりきり)海岸で見つかった。住民組織「献花台を見守る会」は、防犯態勢を強化して再設置する意向を示していた。

 町は9日、相次ぐ盗難が住民に与える影響などを考慮し、再設置の中止を提案した。平野公三総務部長は「さい銭箱があるだけで事件の温床になってしまう。是正すべきところは是正し、整理していく必要がある」と説明した。

こちらの新聞記事と読み比べてみると住民組織と役場の立場に微妙な違いがありそうにも見えますが、池ノ谷さんが「(役場は)黙認していた」という状況と、役場が「是正すべきところは是正し、整理していく必要がある」という状況は、それぞれの立場の違いを如実に示しているように思います。現場の現状を報道を通して知ることがいかに繊細な問題を孕んでいるかを含め、この事例から考えるべきことは多そうです。
何はともあれ賽銭箱の管理に携わってこられた皆様に敬意を表して感謝いたします。
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