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2010年02月22日 (月) | Edit |
黒川滋さんのブログで、赤木智弘さんのtwitterコメントを引用したさらに秀逸なエントリがあったので、全文引用させていただきます。

赤木智弘さんのtwitter、時々コメントが秀逸で笑う。シーシェパードの事件を受けて、

どうも環境保護団体って、金持ちが道楽でやってて、貧困問題とか鼻で笑いそうなイメージがあるんだよな。


環境運動だけならまだいいんだが、これに行政オンブズマン市民運動がくっつくと、貧困問題に対して、ほんとうに暴力的になってくるから怖い。自治体の非常勤職員に、彼らは、「試験も通っていない人がボーナスもらっている」などと優勝劣敗の自然淘汰の価値観を丸出しにし、憲法違反とも言いたくなるような法体系を持ち出して行政訴訟を起こす。そのために貧困にあえいでいると言ってよい。

ところが昨年来の貧困問題への関心の高まりとともに、彼らは「非正規労働の問題を適正化したい」などとふざけた言い訳をしているの。適正化のために失業したり、もらった給料を返さなくてはならなくなったりすることがどれだけ大変なことかわからないらしい。

彼らは富裕層で社会の寄生虫みたいな存在だったりするんだが。

2/17  貧困問題とか鼻で笑いそう」(きょうも歩く


確かに、自前で戦艦のような船舶を用意して遠洋まで捕鯨調査団を追いかけていって暴力行為を行うというのは、かなりの資産をお持ちの方にしかできない芸当ですね。そう考えてみると、日頃から自治体が行う活動を監視して怪しい処理があると見れば情報公開条例に基づいて資料を公開させ、住民代表として訴訟費用を持ち出しながら行政訴訟を提起していくというのも、生活に余裕のある方々ならではの行動だったんですね。

こういうことを書くとオンブズマンに酷い目に遭わされたから逆恨みしてるんだろうとか思われそうですが、幸いなこと(?)に今のところオンブズマンの方と関わりを持ったことはありません。むしろ、私がコームインになったころにはすでに、役所の中はオンブズマンの通った後で草木も生えていないというような状況でしたので、事務処理の内部チェックが「そこまでやるか」というほど厳しくなった状態しか知らないというところです。

内部チェックという作業については、国でいえば会計検査院、自治体では監査委員という部署が毎年度の会計処理を検査して全国を回るわけですが、おそらく真の意味で官僚主導ができるのはこの会計検査院という役所のみです。ここだけは内閣総理大臣の指揮が及びませんし、よっぽど酷い検査結果が出ない限り司法の判断に委ねられることもありません。そしてその会計検査院の行動原理は、「法律どおりの処理以外はすべて違法、不適正、不適切だと決めつける」というもので、これはそのままオンブズマンの行動原理と同じです。つまり、会計検査院とオンブズマンの手にかかれば、国だろうが地方自治体だろうが一切の裁量は認められなくなってしまうのです。

そんな会計検査院とオンブズマンに対する現場の対応としては、規定された手続きに従わなければ違法・不適正とされるわけですから、厳正な手続きを踏んでこれ以上経費を削れませんでしたという根拠となる書類を何枚も用意しなければなりません。さらに、公会計には発生主義という考え方がなく買掛・売掛という処理ができないので、つじつまの合う日付に書類を作り直す作業も常時発生することになります。そうして削られた経費とその処理に要した手間(労働時間、書類作成の経費)の比較こそが、たとえば事業仕分けで判断される必要があるだろうと思うわけですが、実際の事業仕分けは「とにかく経費を削れば、そのために要する労力やら手続き上の資源の浪費は問わない」というスタンスで進められているのは周知のとおり。極端に言えば、1円の経費を削減するためには、時給数千円になる職員が日夜書類作りに追われても構わないということになるんですね(もちろん、定められた手続きをないがしろにしていいという趣旨ではありません。その程度は、あくまで要するコストと得られるベネフィットの比較で決められるべきだと考えます。為念)。

という実態を踏まえて改めて黒川さんのご指摘をご覧いただくと、オンブズマンや会計検査院の指摘によって役所がブラック企業化していく状況が想像していただけるのではないかと思います。たとえば、だいぶ前に当時の上司と勤務時間を巡って口論になったことがありまして、こちらからは労基法の規定とか判例とかを持ち出して「そういうのって、法律や判例で認められた労働者の権利を一切認めないっていうことなんですかね」と聞いたところ、「お前になんて言われようと、俺はオンブズマンに申し開きの立たないことはしない! 訴えたいなら訴えろ!」といわれたことがあります。その上司曰く、「オンブズマンに訴えられたら自分の役人生命は終わりだが、部下からだったら訴えられても痛くも痒くもない」んだそうです。すばらしきブラック企業ですね。

もちろん、すべてのオンブズマンがそうだとは言いません。しかし、オンブズマンが非常勤職員の待遇を法律ぎりぎりの水準まで引き下げ、正職員には高コストなチェック体制を強要しながら極限まで働くことを要求し、その結果生じた社会的コストには目をつぶって目の前の削減されたコストだけを見て喜んでいるという状況は、この国ではそれほど珍しい風景ではないと思います。むしろ、それをもっと普遍化させたものがチホーブンケンやらチーキシュケンなわけで、マスコミが乗ってくればそれがあっという間に「民意」となるこの国で、この風景はさらに広がっていくのだろうなと遠い目をするほかありませんね。

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