2010年02月01日 (月) | Edit |
いやもう1月終わりですか。
何となくブログで書いておこうと思うことはあるんですが、土日にしか更新する暇がなくて、しかもその土日もつぶれ気味とあってはどうしようもありません。言い訳っぽいエントリで1月を締めるのもなんなので(といってもアップするころには月が変わっているでしょうけど)、積み残しのうち1月のうちに取り上げておこうと思ったのが、切込隊長こと山本一郎氏のこのエントリです。

 ただ、確かに労働組合が単純悪とは言えず、労働者に経営感覚や社会常識といった智恵があったら労働者であるはずもないので、彼らに知性を求めるのは酷であるし、徒党を組んだら文殊の智恵となる類のミツバチのような群生的な集合知など期待できようもありません。突き詰めれば、微妙な人が結社化して経営の合理化がなかなかできなかったという過去の経営が営々と積み重ねた赤字が問題だろうと思うので、労働組合としては真面目に問題に取り組んでるだけなんだろうなあと。知力が足りないだけで

JALの労組は、本当に真の勇者の集まりだな(2010.01.20 at 14:20)」(切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man's Blog


という部分の記述は、しみじみと味わい深い経営者の言葉だなと思いました。ここで「経営者」という言葉を使っているのは、いろいろと物議を醸してしまった「経営者目線」とは違う意味です。これは皮肉でもなんでもなく、経営のリスクを負いながら卓越した経営手腕によって利益を上げている方から見れば、労働者というのはまさにこういうものなのだろうと実感したので、敬意を表する趣旨の表現として使っています。

実際に、リスクを負うだけの才能も器量も運もない労働者が大半を占める現実世界にあって、経営者として利益を上げている方々というのは、労働者にしかなれない私のような凡人にメシの種を提供してくれる貴重な存在であって、その点についてはきちんと社会的に敬意が払われてしかるべきだと思います。そして、その経営者の圧倒的優越性を前提とする限り、労働者が個別に太刀打ちできる相手ではなく、集団的にしかその経営者と対峙できないこともここで十分に理解される必要があります。

山本氏のこの指摘は、そういった集団的交渉によって「知性が足りない」労働組合に経営者が振り回されてしまったという趣旨かと思われますし、山本氏は投資家でもありますから、そうしたふがいない経営者のために株主配当が減ってしまったことも労働組合の横暴がその原因と映るのでしょう。

ただ、そうした「行き過ぎた労働組合」が皆無とはいいませんが、その労働組合が交渉して勝ち取った労働条件によって、パイロットやキャビンアテンダントの方々が安全で快適なフライトを提供することができたという前提が成り立つ限り、労使交渉の成果の是非だけを論じることはあまり公正な態度ではないように思います。もしかしたら、その快適なフライトの恩恵にあずかっていた利用者がその利益に見合わない低いコストしか負担しなかったために、そのために必要な労務費によってJALの経営が行き詰まってしまったということもできるかもしれません。

まあ、その辺の実態はよくわかりませんし、報道等を見る限りJALの労働組合が過大なフリンジ・ベネフィットを得ていたようには見えますが、労働者に報いることのできない形であってもいいから、とにかく公費の投入を極力抑えつつ企業を存続させるというのが、利用者の立場から見て本当に望ましことなのかは一概には言えないのではないかと思った次第です。

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