2010年01月25日 (月) | Edit |
sincekeさんのブログで前回エントリについての疑問を書いていただきました。こうした冷静な批判をいただけることは大変ありがたいと思っております。というより、言葉足らずなところだけではなく、感覚的なところも十分に顧みなければならないと改めて反省する次第です。

マシナリさんのブログを読んで。どこかすれ違っているような気が…

(中略)

「え? 公務員、1000万円以上?」この金額にびっくりしてしまうのは、まあ民間では普通の感覚だと思いますが、そこをマシナリさんは「公務員バッシングのブーメラン効果」「自業自得」みたいな話に直接結び付けてしまいます。「公務員バッシングがマズイ」という話はわかるのですが、その最初の、例の出し方がちょっと…。このあたりが誤解されやすいところだったと思います。

労務屋さんがおっしゃっていた「住民をバカ扱いするような発言」と取られかねない所を私が引用してみるとするなら、たとえば、

『「労働」と「経済」を定義する主体』2009年12月20日というエントリの末尾の、

>まあ、国民がそのような変化を「主体的に」担う組織を否定しつづける限りは当然の帰着ではあるわけで、国民自らが望んだことだとあきらめるしかないのでしょうね。(マシナリさんの文章)

とか、『渡る世間はブーメランばかり』2009年12月28日 というエントリの

>財源の裏付けすらないマニフェストで「まず、政権交代」と主張したブーメラン野党を選んだ国民の側にもブーメランが帰ってきているわけで、そんなブーメラン政権の姿は、果たしてそれを笑うことができるのかと国民一人一人が自問するための手本なのかもしれません。(マシナリさんの文章)

というところが、「お前ら自業自得だぜ」という突き放した物の言い方に見えてしまいます。

「マシナリさん」と「労務屋さん」のブログを見て思ったこと(2010年01月24日)」(ブログ・プチパラ


sincekeさんにご指摘いただいた問題の一つは、例示の中で出てきた「年収1,000万円」という言葉のインパクトが強すぎたということがあるようです。確かに「年収1,000万円」というのは特に地方では高給取りのイメージがありますから、それを例として出したのはまずかったのかもしれません。

といっても、実はこの「年収1,000万円」というのは当時のマスコミが見出しに使った言葉でして、地方自治体の規模によりますが、実際に1,000万円を超える地方公務員なんていないか、いたとしてもごく一部の高級幹部のみというのが大半の自治体の実態でしょう。年功序列の賃金体系が官民ともに普及していた時代の名残もあって、特に組合活動が許される現業職員で退職間際には年収1,000万円近くになるという事例があったと聞いたことはありますが、まあ一つでもそういう事例があれば反感を買うだろうことは想像に難くありません。そういった意味で、給与の適切な水準についての議論が必要だという点を拙エントリでももっと強調すべきだったと反省しております。

もう一つの問題はより深刻でして、ここ一連のエントリで「「お前ら自業自得だぜ」という突き放した物の言い方に見えてしま」うような書き方になっていたとのことです。大変ショックではありますが、ご指摘を受け止めなければなりません。感覚的な問題もあるかと思いますが、私なりにこの部分の問題を推測してみると(これがまたすれ違いの元になってはまずいのですが)、ここで「国民」ということばを使っているのが、もしかすると「公務員から見た国民」といういわゆる「上から目線」に見えてしまったのかなと反省しております。

「国民」とか「県民」とか「市民」という言い方をひっくるめて、行政区でくくるというのは個人的に違和感を感じておりますが、そう思っていても気がつくと使ってしまっているのだなと思い知りました。拙ブログでは「住民」という言葉を使うようにしているつもりですが、これも読まれる方によっては違和感があるかもしれませんし、難しいところです。文脈に応じてできるだけ誤解のないように言葉を選ぶしかないのでしょうか。

なお、こうして振り返ってみると、拙ブログでは自分自身を含めるときに「国民」ということばを使っているように思います。地方公務員としてのクライアントは所属する行政区に住んでいる方々なので、「住民」という言い方が個人的にはしっくりくるのですが、自分自身としては日本という国の構成員だという意識があるので「国民」という言い方になるようです。「国民」について一点だけ言い訳させていただくと、ブログを始める以前は私自身も構造改革を主張していたことがありますし、民主党に投票したことがあるのでブーメラン政権から無傷ではないと思っております。そうした経験も踏まえながら、現在の流れに危機感を持っている点をご理解いただければと思います。

いずれにしても、せっかく

マシナリさんのブログは、私は、hamachan 先生経由で知りました。
初めて見たときには、おお! 現代には、ちゃんと「思考する公務員」「学問する公務員」という方がおられるんだな、と少し感動しました。
「マシナリさん」と「労務屋さん」のブログを見て思ったこと(2010年01月24日)」(ブログ・プチパラ


とおっしゃっていただいたsincekeさんに「突き放した物の言い方」と思われてしまうのでは、地方公務員の胸の内を知っていただきたいという拙ブログの趣旨が台無しです。「公務員目線」になることはある程度やむを得ないとしても、信頼を取り戻せるよう記述の仕方には十分注意いたします。

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