2009年08月26日 (水) | Edit |
すなふきんさんに言及いただきました。今回も拙エントリにコメント書こうと思ったんですが、思ったより長くなったのでエントリに昇格です。

おそらく世間的に危惧されているのは本来主導権を持つべき政治家が官僚にその主導権を奪われているように見えていることなのだろう。そして官僚の意のままに官僚の利益に沿った形で国政が運営されることへの危機感がその根底にあると思える。

■[政治]「政治家主導」とはこういうこと?(2009-08-25)」(すなふきんの雑感日記
※ 強調は引用者による。


すなふきんさんのように自覚的な方を除けば、「官僚の意のままに官僚の利益に沿った形」というのが実態として何なのかが曖昧なまま危機感だけが募っているというのが一般の方の現状だと思います。ただ、政治家にもマスコミにもそういったスケープゴートを設定することで自身の利益を得るインセンティブがありますから、実態として根拠がないのにも関わらずそういった危機感が政治家当人やそれに乗ったマスコミによってもたらされたものであれば、マッチポンプとして非難されるべきものでしょう。

ちょっと話は逸れますが、たしかに早期退職した官僚が外郭団体の幹部に再就職するのはある程度官僚の利益といえるとしても、その外郭団体が発注した業務を請け負う業者や購入した製品を製造する業者、そこに雇われている労働者もすべて「官僚の利益」なるものに一括りにできるのだろうかという素朴な疑問があります。

もちろん中には「ファミリー企業」と揶揄されるものもあるでしょうけど、外郭団体の取引先のすべてがファミリー企業に限られるわけでもありませんし、ファミリー企業であろうがなかろうが、そこで働く労働者の生活を「既得権益」として他の労働者が貶めるような風潮には薄ら寒いものを感じますね。

もしかして「ファミリー」って言葉を額面通りに官僚の親族と考えて、官僚が自分の一族を守っていることに危機感を募らせているんでしょうか。まあ、遠い親戚まで含めれば何かしらの業種についている方がいるでしょうから、「官僚の一族」を広く定義すればそう主張することも可能かもしれません。そういう意味では、うちの実家も元をたどれば農家だし、わたくしも農家の既得権益を守る「官僚の一族」の1人なのでしょう。それはそれで一族内での利害調整が大変そうですけどね。

そうなると、「官僚の一族」を広く定義したときに、その「官僚の一族」の網から逃れられる方がどれだけいらっしゃるのかという素朴な疑問もわいてくるところで、官僚批判しているその方自身が「官僚の一族」となれば、これまたおもしろいブーメラン現象ではあります。さらにいえば、官僚にチホーコームインまで含めれば「官僚の一族」の浸透度合いでは国レベルよりも地方レベルの方が深刻ではないかと思われるわけで、霞ヶ関をぶっ壊してチホーブンケンしろと主張する方が「官僚の一族」というのも大いにありそうですね。

「世の中の既得権益はすべて官僚の一族が握っているんだよ!」
「な、なんだってー!!」
(AA略)
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