2006年05月27日 (土) | Edit |

毎週金曜日はガンダムと水曜どうでしょうリターンズをHDDレコーダーに録画してるわけですが、今日帰ってきたら何にも録画されてないじゃないですか!よくみるとHDDの容量いっぱいに取り貯めてしまっていただけの話なんだけど、ここ数週間のせっぱ詰まった状況のしわ寄せがこんなところに出てしまったのかと、笑えないながらも笑うしかないこのつらさ。


というわけで、何となくとってしまった番組はさっさと消そうとリストを見ていくと、5月15日のNHKスペシャル「小泉改革5年を問う 第2回 徹底討論 どうする“改革”と“格差”」なんていう番組をとっていたことに気づく。といっても、最後の30分くらいしか録画されてなかったのでざっと見て消そうと思ったら、あまりの民主党のダメダメさ加減を目の当たりにして、HDDがいっぱいになったときより笑えない状況にさらに笑ってしまいました。


なんだ? このくだらない議論は?


この民主党の枝野議員って確か弁護士上がりだったと思うけど、相変わらず弁護士ってのは自分の都合のいい論理しか語らない人種だね。政権を担当したことがないから自由にモノが言えるってことの気楽さと無責任さを、もう少しかみしめながら話した方が身のためだろうに。


でも、もっと哀しいのが逢坂さんだった。あれだけ先進的な自治行政を体現したヒーローなのに、民主党と一緒になって現政権批判しかできませんかそうですか。しかもその批判の拠り所が「地方分権」しかないってのはいただけません。地方自治は逢坂さんの最大の武器なんだから、そんな簡単に安売りしちゃダメなんだってば。


一応討論のメンツをメモしておくと、自民党からは竹中総務大臣、石原伸晃議員、宮沢洋一議員が、民主党は枝野議員、逢坂議員が出席し、コメンテーター的なポジションで新藤宗幸千葉大教授が討論するという形式で、アナウンサーはこの手の討論番組でよく司会しているベテランの方(名前は分かりませんでした)というもの。


でね、老婆心ながら民主党の方にはくれぐれもご注意申し上げますけど、竹中平蔵をなめちゃいけませんよ。竹中平蔵と討論するなら最低限諮問会議を完璧にフォローしておいて、竹中平蔵の経済学的なポジションを押さえつつ、さらに基礎的なデータをすべて把握しておく必要があります。というのも竹中平蔵がそれをやってるからにほかならないからで、そんな下準備もなくいきなり議論したら負けるに決まってます。そのどつぼにはまったのがこのときの逢坂さんです。


小泉改革のせいで地方が疲弊してるなんていう民主党の常套句が出たところで、司会のアナウンサーから「じゃあ具体的にどうすれば地方が活性化するんですか?」と切れ味鋭い質問を受けた逢坂さん、


「だから、地方のことは地方に決めさせればいいんですよ!」


はぁ・・・ 「具体的に」って意味分かってないわけじゃないでしょ?
「地方のこと」ってなに? 「決めさせる」って誰が何を決めるの?
アナウンサーが聞いたのは、民主党のいうような地方分権を進めたら本当にいいことがあるのか分からないからなんであって、その問いに対して「地方分権を進めればいい」なんて言ったって答えになってません。


それだけならまだしも、相変わらず「特別会計にどんな無駄があるかもわからないまま増税するなんてもってのほか」とか血気盛んなんだけど、特別会計を分かっていないのって自民党のせいか? それをいうくらいに財政制度等審議会とか財務省の資料を読み込んでる? マスコミでよく「特別会計の総額は400兆円」とか「毎年剰余金が発生している」とかいってるのを、まさか町長経験者が鵜呑みにはしてないでしょうな。


特別会計の総額がでかくなるのは、よく問題にされる国と地方を通じた800兆円にものぼる国債を支払うための国債整理基金とか、社会保障関係の国民年金とか労働保険とか、何かのためにとっておくお金がほとんどなわけで、それを無駄っていうなら今すぐ社会保障を全部打ち切って年金も国民保険も失業保険もやめてしまうしかないんですがね。


そんなことをいえばいうほど自分の不勉強さを曝してしまうだけじゃなく、そんな文脈で地方分権を盲信した発言をすることで地方分権の本来の意味が歪められてしまいます。


地方分権が効率的なのは、地方で決定した方が中央省庁で決定するよりも的確な意志決定が行えるっていう大前提があって初めて成り立つこと。そして、そんな細かい制度設計が有効なほど地域によって事情が異なることが十分条件なわけです。だけど、どう考えても、俺にはそれほど地方自治体の意志決定が適切な結果をもたらすとは思えないし、そんなに地域によって事情が違うとも思えない。


つか、地方が決めた方が効率のいいことって範囲も規模も限られていて、しかもこんな狭い日本を細切れにする方が絶対効率は悪くなるわけで、それで無駄が省けるってちょっと矛盾してませんか?


そういうモノを知らない言い方してるから、竹中平蔵にいいように言いくるめられて、遠吠えしただけになってしまう。しかも、竹中平蔵の方が客観的なデータと諮問会議での議論を基にしているだけに説得力では遙かに勝るわけで、民主党は下手な議論をうまく竹中平蔵に引き出されて、また恥をかきましたとさ。どっとはれ。

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