2009年07月08日 (水) | Edit |
このニュースは本当にショック・・・

創刊32年でスタジオボイス、ついに休刊!

Twitterでつぶやき情報が廻って来たので、編集部に確認の電話をしたところ、松村編集長が電話に出て、「そうなんです、次の8月6日売りで休刊となりました。編集会議はこれからなので最後の特集はまだ決めていません」とのこと。

インファス・パブリケーションズの経営的判断ということです。

次々と雑誌が休刊に追い込まれる2009年、メディアの大きな変わり目の渦潮の中に私たちはいるのだと実感。

いわゆるサブ・カルチャーをカタログ的に体系立てて新しい若い読者に伝えて来た老舗の雑誌が休刊することは本当に残念。

『STUDIO VOICE 8月6日発売号で休刊!!(2009-07-02 19:34)」(webDICE


定期購読しておりましたし、個人的にいろいろと縁のあった雑誌だっただけに残念としかいいようがありません。

ただ、そういった個人的な思い入れがなければ読みにくい雑誌になっているのは事実でしょう。レイアウトが見づらいのはデザイン上の仕様といってもいいかもしれませんが、記事のトーンが似非をおもしろがるだけじゃなくて、それを真に受けてしまっている感があるところに違和感を感じることが少なくありませんでした。

端的に言えば、三島由紀夫の装丁が印象的な2年前の
STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2007年 08月号 [雑誌]STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2007年 08月号 [雑誌]
(2007/07/06)
不明

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という特集が、STUDIO VOICE誌の「オルタナティブ」という立場に制約されて左派陣営(雨宮処凛、湯浅誠)と無政府論者(外山恒一)のような人しか登場しなかったことに、この政治経済情勢における雑誌の限界を感じた記憶が強いです。

たとえば、現状が厳しいからといって、じゃあ猪瀬直樹が「日本凡人伝」を書いてたころがよかったかといえば決してそういうわけではなく、そもそもカルチャー誌が政治を扱うということはそういう「世相を斬る」くらいのことにしかならないわけです。そして、ある程度の影響力を持ってそれらの言説が現実化してしまったときに、雑誌そのものが命運を絶たれてしまったという側面は否定できないのではないかと。

今年4月の
STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2009年 04月号 [雑誌]STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2009年 04月号 [雑誌]
(2009/03/06)
不明

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では往年のSTUDIO VOICE誌の懐の深さを感じるとともに、その懐の深さが玉石混淆を容認して自らを追い詰めていったような感慨を抱いてしまいました。復刊の話もチラホラあるようですし、何とかカルチャー誌としての存続を期待したいところです。
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コメント
この記事へのコメント
HALTANさんのところで言及いただきました。
http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20090709/p1

> 拙ブログではいつも書いておりますけれども、個人的にはその程度の事業はもう無くなってもやむを得ないとしか思えません(私的にも近年はこの種の雑誌の現物は殆ど見ることも無くなっていた) それとこうした界隈は金銭感覚も経済感覚もおかしいんですよね。

HALTANさんの一連のエントリも拝見しておりまして、おっしゃるとおりだとは思います。お金と時間とやる気のある方がいなくなったらポシャってしまうのが民間活動であって、そこは企業だろうがNPOだろうがボランティアだろうが変わることはありません。この周辺では賃金未払の噂も聞いておりましたし、それで無理矢理維持してきたツケはどこかで清算しなければならなかったんでしょう。それがこのタイミングだったんだろうと。

いやまあ、拙エントリは完全に個人的な思い入れによる感慨に過ぎないんで、正直なところこれだけ一般受けしない内容でよくもってるなと思ってました。売らんかなの内容にしたらそもそもの存在意義がなくなってしまうし、そんな盤石の編集体制からはあの緊張感は生まれなかっただろうなと思うと、この手の雑誌が生き延びる余地はなさそうです。そんな世の中(景気低迷だ、経済成長は諦めてムダをなくせ!という風潮を含め)が寂しくもありますが。
2009/07/09(木) 07:27:43 | URL | マシナリ #-[ 編集]
2009/07/10(金) 22:42:04にいただいたコメントは、拙エントリの趣旨に反する部分があると判断いたしましたので、削除しました。ご了承ください。
2009/07/11(土) 10:17:40 | URL | マシナリ #-[ 編集]
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