2009年01月20日 (火) | Edit |
NATROMさん経由の半分ネタですが、前回エントリで、

で、いま叫ばれているのが「市民参加」とか「現場主義」というスローガンで、この三権分立の各分野にも「プロではない素人」の意見を反映させようという取組が進展しています。

立法の分野では「国民本位」という民意至上主義を掲げる政党が支持率を上げていたり、、行政の分野では行政手続法やパブリックコメントといった手続きの整備、サービス主体のNPOや指定管理者への移管や「国から地方へ」のかけ声でチホーブンケンを進めたり、司法の分野では「裁判員制度」が導入されようとしているのは周知のとおり。
市民参加の一つの姿(2009/01/17(土))
※ 強調は引用時。


と書いたら、早速「民意至上主義」の実例を発見しました。

といっても、単にブログのタイトルが「住民至上主義」というだけのことで、単なるト○デモさんというべきかもしれません。それにしても、このような主張をする方が現職市長だという現実をどう受け止めたらいいものか途方に暮れます。

こうした家畜小屋では、米軍が人間の子供と豚の遺伝子を

結合させ、遺伝子工学で「人間豚」を「生産」している


レストランの高級ステーキ用に人間豚の肉は味が良く、

非常に高値で「販売」される


これは食肉ではなくほぼ人間の肉だが、

高級レストランでは牛肉として出される。

時々テレビのグルメ番組で使う、

1枚数十万円の高級ステーキがそれだ。


ええと、現役の市長のブログだよね?阿久根市民は、竹原信一氏がこういう主張をしていると知っていて市長に選んだのかな?市議会は竹原市長と対立しているようだけど、「ネット投票は議会制民主主義の否定だ」などと批判する以前に、いくらでも隙があると思うのだが。辞めてもらいたい市長の投票でもしてみたら?
■[トンデモ]遺伝子工学で生産された人間豚の高級肉@阿久根市長ブログ(2009-01-15)」(NATROMの日記
※ 太字強調はNATROMさん、太字下線強調は引用者による。


おそらく阿久根市民は知っていて市長に選んだのだと思います。それこそが「住民至上主義」の証ですし、「地域のことは地域が決める」のですから、「辞めてもらいたい市長の投票」なんてことではビクともしないはずです。

 ブログ(日記形式のホームページ)を使って選挙運動をしたり、「アカンベー」をして取材を拒否したりするなどして物議を醸してきた鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(49)に対し、市議15人のうち少なくとも12人が「市長の資質に欠ける」として不信任決議案を提出することを決めた。決議案は可決される公算が大きい。

 市長は辞職せずに議会を解散して対抗する構えだが、出直し選後の議会の構成次第では辞職に追い込まれる。市民からは「市民そっちのけの不毛な争い」という冷めた声が上がっている。
(略)
 議会では2007年、複数の市議が領収書を偽造するなどして政務調査費を水増しして受け取っていた不祥事が発覚。当時、市議だった竹原市長は「議会の信頼を失墜させた」としてこの議員に対する辞職勧告決議案を議員提出したが、議会は否決した。竹原市長は昨年の市長選で議会の体質を批判し、定数の大幅削減などを掲げて当選したという経緯がある。
阿久根市長が不人気市議投票、議会反発 不信任可決へ」(2009年1月15日 読売新聞)


・・・記事を見ると信任されるかどうかは微妙なようですね。でもまあ、当選したときには議会の体質を批判した「改革派」として支持を集めたようですから、必殺の「住民至上主義」で窮地を切り抜けるのかもしれません。

そのほかのおもしろ珠玉のコメントをいくつかピックアップしておきます。

政治学者や経済学者には政治も経営も出来ない。学位や卒業証書は就職の道具にはなっているだろうが、これら学問の成果はほとんど世の中の役に立っていない。

そういった学問が社会の役に立つような代物であるならば日本が今のような状態であろう筈がない。
「■2009/01/17 (土) 政治学?、経済学?」

「トン○モさんは反知性主義」という典型ではないかと。

  浄化槽管理費軽減を目的に阿久根市で廃棄物運搬の許可を出した業者への、浄化槽管理業者としての県許可が遅れている。

 県職員から天下りした日高某が元部下の職員に影響力を行使して妨害工作を展開している事が原因だ。
「■2009/01/14 (水) 天下り県職員の影響力」

改革○カは「天下り」というレッテルが大好きで、「天下り」が大嫌いです。

○私たちが仕事をさせていただいているのは、国のためではなく社会を作るためにやっていると私は考えている。
「■2009/01/14 (水) 課長会議 1月13日 訓示」

地方分権教を突き詰めるとアナーキズムとか空想的社会主義になるのかもしれません。

そもそもカネ目的の報道に真実や良心的判断を求める方が間違っている。12名の妨害議員べったりを隠しもしない南日本新聞の報道姿勢のおかげで市民が報道の現実を知るかもしれない。

 南日本新聞阿久根支局長、トンデモ議員たちと一緒にもっと頑張れ。
「■2009/01/11 (日) 政治家の体質」

トンデ○さんの相対主義とは、「他の人こそがトンデモだ」と思うことのようです。

・・・1月の途中まででこの充実ぶりで、これ以上はピックアップだけではすまなさそうですし、地方分権教の皆様におかれましてはぜひ全編をご堪能ください。

チホーブンケンってとってもすばらしいものですね。
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コメント
この記事へのコメント
HALTANさんに言及いただきました。

> ■[床屋政談]我々日本人のうちどれだけが竹原信一氏を安心して笑えるのだろうか?

まさにタイトルのとおりですね。ここまで極端だとわかりやすいですが、じゃあ年金は破綻しないのか、製造業への派遣は禁止すべきなのか、地方分権はどこまでやるべきか、財政再建や増税はリフレと親和的でないのか等々というところまでくると、かなり微妙です。微妙な問題の場合にむしろトンデモな方々の主張の方が受けはいいような気がするのは、自分の考えにとらわれているからだという可能性を意識しなければいけないんでしょう。

> これは学歴や理系文系や専門知の有無は全く関係ない。文系の先生もスピリチュアルやエコロジーや陰謀論に嵌り込んでいる人は本当に多い。極端な話、「悪の根源・霞ヶ関と自民党一党独裁を倒して日本維新!」「反米帝反安保、東アジア共同体で反グローバリズム!」とかいうのも一種の陰謀論だよね。

自戒を込めて、私も民主党や改革派首長などの改革バカ、旧自治省や農水・経産あたりの日本解体論者をかなり叩いているものの、批判しながらも実は叩いているはずの相手とどこかで通底してしまっているんじゃないかと思うことはよくあります。

通底してしまう可能性を常に自覚しつつ、そこから自分を客観視する努力を続けるしかないのでしょうし、それこそが叩いている対象と自分との決定的な差異だと思いたいところです。
2009/01/22(木) 00:48:50 | URL | マシナリ #-[ 編集]
すなふきんさんに言及いただきました。
http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20090122/1232578382

> マシナリさんが民意至上主義という言い方されてますが、もし阿久根市民が市長のこんな主張を認識していながら選んだとしたなら、トンデモであろうと何であろうと「民意」のお墨付きを得たらもう無敵、なんてことになっちゃいますね。

「民意」というお墨付きはもちろん、「コーゾーカイカク」とか「ギョーカク」とか「ムダの排除」、「チホーブンケン」というお墨付きもかなり強力ですね。いずれにしても問題は中身だという一言に尽きるわけですが、それが一番難しいということなのかもしれません。

実をいえば、ここまで極端だったのでネタとして取り上げやすかったというのが本音でして、役場の職員に素手でトイレ掃除させたり食糧自給率向上を公約にする首長はうちの身の回りにも掃いて捨てるほどいるわけで、それはそれで思いやられるんですよね・・・
2009/01/23(金) 23:54:10 | URL | マシナリ #-[ 編集]
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