2006年01月31日 (火) | Edit |
国会がこればっかりだとあまり身のある議論ができそうにないですな。

財政再建とか行革をしっかりと下支えするためにも、今度こそ消費税とか量的緩和とかで変な政策で景気を腰折れさせないようにする重要な局面だと思うんだけど、民主党ってしみじみ万年野党体質が抜けないんだなと。

で、先週の「朝まで生テレビ」でライブドアの件を緊急企画として取り上げておりました。
そのパネラーの中に、大阪市の行革諮問会議をクビになって一躍時の人になったこともある本間大阪大学院教授が出ていて、この人をテレビで見るのは結構珍しいと思ってHDDに録画してまで見てしまいました。

経済財政諮問会議の議事録なんか見ても、変な英語ばっかり並べ立てて議論についてこれないヤツはほっとけと言わんばかりの「論客」かと思っていたけど、正直「やればできるじゃん」と唸ってしまうほど、丁寧なしゃべりぶりと明快なロジックで田原聡一郎のフリを見事にかわしておりました。

推測するに、かなり綿密に議論を想定してしゃべる内容を用意していたに違いないと思われるわけで、さすがというか抜け目ないというか。

政治家には鋭いツッコミを入れる田原聡一郎といえども経済学者には弱いらしく、本間教授の自己礼賛の尻馬に乗ってしまうという失態を晒しておりました。

本間教授の政策論は全編いただけないものばっかりなんだけど、一番ひどかったのが、菅直人が行きすぎた規制緩和を批判したのに対して、
「だからといって政府が規制を強化するべきではない。企業活動を評価するのは市場であり、投資家であり、消費者である」
なんてことを言いながら、
「経済社会の変化に対応して適切な行動をとれるよう、国民の『人間力』を高めていく」
っていうのは壮大なトートロジーに陥ってませんかね?

企業活動は政府ではなく消費者が評価すべき

消費者はきちんと評価できるスキルを身につける必要がある

そのために『人間力』を高める必要がある

という論理なんだろうけど、『人間力』を高める政策を政府がやるんなら、それは結局「『人間力』の向上」という政策を通じた規制強化に他ならないと思ってしまいます。

人間って自分の嗜好を外部から強制的に変更されることが一番イヤでしょ。
簡単に言えば、
「ほんとは紅茶が飲みたいのにみんなに合わせてコーヒーを飲む」
みたいな些細なことでさえ結構うっとうしいのに、
「これからは貯蓄じゃなくて投資をしましょう」
とか、
「株式市場の値動きから景気の回復を読んで賢いデイトレーダーになりましょう」
とか言われるのって、地道にこつこつと貯蓄したい人とか株式に関心のない人にとってはかなりの苦痛だと思います。
それを一介の経済学者が主張するとは、了見違いもほどほどにしてもらいたいものです。

それとも、それすら『人間力』とやらで乗り越えなくちゃならないというほど世知辛い世の中になってしまったんでしょうかねえ。
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