2005年06月19日 (日) | Edit |
前回まででbewaadさんのところへのメールは全文掲載したんですが、そういえばこのブログってのはトラックバックなるものができるわけで、ブログ形式をとっているbewaadさんのところにトラックバックするというのが礼儀ではないかと常々気になっておりました。とはいっても、現在bewaadさんのところを拝見するに、最近はあまりキャリア制度をとりあげていらっしゃらないようなので、ここでひっそり掲載させていただこうということにします。もし bewaadさんがここをご覧になることがありましたら、勝手にリンクを張っておりますが、あまり閲覧者もいないことなので大目に見ていただけると幸いです。

さて、経済財政諮問会議で現在策定作業が進められている『経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005』(いわゆる『骨太の方針』というヤツ)が来週にも閣議決定されるわけですが、これから平成18年度予算まで政府の決定は基本的にすべてこれに縛られる、ということにいつの間にかなっているみたいですhttp://www.keizai-shimon.go.jp/cabinet/index.html。経済財政諮問会議ってのもよく分かりませんが、最近新聞でも、この経済財政諮問会議なるものが「どんな権限があってそんなことまで口を出すんだ!」などと、主に自民党の先生方が批判しております。まあそういうならアンタ方が作ればいいだけの話ですが、経済財政諮問会議の経済学者とか財界の重鎮が練った経済財政が気にくわないと言えるだけのものを、自民党が持っているようには見えないんですけど。

そんな話はおいて、現在公開されている原案によると、今回の『骨太の方針』では「行政改革」を前面に打ち出す内容となっております(9~10ページの辺り)http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2005/0613/agenda.html。特に昨今のマスコミや小泉総理をはじめとする政治家は、「ギョーカク」といえばみな安心とばかりに何かあることにつけご丁寧に「徹底した」とかの修飾語をつけて「ギョーカク」を連呼しているんだけど、ちょっと本末転倒ではないかい? 国の財政が破綻しかかっていることが「ギョーカク」の理由とされているなら、その原因となった(とされる)公共投資とか地方交付税が急激に増えたのとかって、政治家の皆さんが「景気対策のためには財政出動が必要だ」って言ってたからだという事実をどう考えてるのかと問いたい。財政赤字のもう一つ大きな要因である年金だって、少子高齢化という社会的情勢が原因となっているわけで、各年度総額50兆円弱の歳出のうち、1%にも満たない数百億円程度の保険料の無駄遣いばかりを叩いても大局的にみてあまり効果はないんです。

この辺の話は中野雅至『はめられた公務員』http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334933599/qid%3D1119118330/250-2766886-6717049に詳しいのでこちらを読んでいただきたいんだけど、「ギョーカク」で最近特に強調されている人件費だって同じこと。公務員が仕事しないとか融通が利かないとかいわれるときの公務員って、土建屋さんとかのよっぽど役所べったりの仕事をしている人以外は、普通いわゆる申請の書類を持って行ったり住民票をもらったりする「窓口」の公務員を指していうわけですが、公務員の業界的にいえば、彼らは(というか俺も含め)地方公務員の中でも一般行政職という限られた職種なんです。話が前後しますが、公務員は大きく分けて「国家公務員」と「地方公務員」とあって、国家公務員でいえば自衛隊とか、地方公務員でいえば警察官とか教師とかの「特殊な業務」の公務員の割合が結構高く、国家公務員の事務職とか地方公務員の一般行政職といった、いわゆる「役人」は割合でいったら公務員人件費全体の半分もいない(特に国民の目の敵にされている官僚(国家Ⅰ種試験を通ったいわゆる「キャリア」)ってのはほんの一握り)。

ということは、まさかこの情勢で警察官とか教師を減らすことはないでしょうから、「公務員の定員純減」の矛先は我々一般行政職に向けられることになるでしょうが、その効果なんて微々たるモンにしかなりません。つまり、『骨太の方針』とかでいってる「ギョーカク」なんて所詮「効果はあまり見込めないけど国民受けするにはこれが手っ取り早い」という程度のパフォーマンスでしかないのです。

ここまでは中野さんの前掲書に書いてあるとおりなんだけど、中野さんがあまりはっきり書いていないもう一つの誤解をここで指摘しておきたいと思います(それにしても「公務員を批判する資格のある人はいるか?」とは中野さんよくいってくれました)。

なんていって申し訳ないが、もうこんな時間なので続きは明日(かな?)。
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