2007年11月11日 (日) | Edit |
前回フライング気味に書いてしまった小沢民主党代表ですが、結局留任してしまったので本当にフライングになってしまいました。まあ、ほかのブログ界隈を見ても「小沢辞任」で記事を書いていた方が多いようなので、一人でフライングしてしまったというよりみんなずっこけた感じですな。ちょうどお笑いウルトラクイズで「位置について、よーいドン!…といったらスタートですよ」で芸人が全員コケてビートたけしにツッコミを入れるような。というわけで、俺も一応つっこんでおきます。

でまあ、この留任で与野党の立場が逆転してしまったとか、民主党のもろさが露呈したとかいうのはやっぱり今さらかと。一区現象から逆一区現象への変遷を見ても明らかなように民主党の支持基盤は与党に対する批判票でしかないわけで、良くも悪くも補集合として勢力を伸ばしているにすぎない。つまり、自民党が農村部に手厚く配分していたころは、それに批判的な都市部の票を獲得し、小泉改革が農村部から手を引き始めたと見るや逆に都市部を批判し、その反動で農村部の票を引き寄せて勢力を拡大してきたのが民主党であって、具体的な民主党の政策が支持されたわけではない。というより、具体的に実現可能性のある民主党の政策そのものが示されたことがそもそもないんだけど、それに目をつぶって政権交代といわれてもねえというのが率直な感想。

その辺については、いみじくも小沢民主党代表がほかならぬ「辞任表明会見」(今思えばこう書くべきだったんだなあ)で的確に突いているんだけど、この点が民主党内部で反省された形跡は残念ながら見えません。

民主党執行部は5日、「自民党との大連立は行わない」ことを条件に、辞意表明した小沢一郎代表の慰留に奔走した。小沢氏という「重し」が外れると後任選びで党内が混乱し、民主党の分裂を期待する自民党に付け入るすきを与えかねないとの懸念があるためだ。当の小沢氏は回答を留保したものの、自ら率いる政党を「政権担当能力がない」と断じた小沢氏に対する批判もくすぶっており、動揺は収まる気配がない。
時事通信「混乱回避へ慰留に奔走=「ポスト小沢」の動きも-民主」



誰かがおっしゃっていたように、今の民主党は上記の意味で与党の批判勢力を吸収するための選挙連合という機能がメインなわけで、その選挙連合のトップたる力量を持つのは民主党では小沢氏だけということと、民主党が政策の実現を通じた中長期の国家運営よりまず政権交代という短期目標しか頭にないということが今回の件でよく分かりました。これだけでも国民として小沢氏に深く感謝いたします。

そういえば、辞任表明会見で報道を批判したこともずいぶんな自己矛盾だよなと思っていたら、小沢氏のマスコミ批判については以前にも指摘していたことを思い出しました。小沢氏って実はかなりの被害妄想なんですねえ。
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2007年11月05日 (月) | Edit |
どうも最近体調が優れなくてさっき病院行ってきたんだが、診断は「何ともありませんね」というよくあるパターン。もうしばらく様子見ということで、今日はお休みです。

でまあ、小沢さんが辞めちゃいましたね。いつもどおり離党して、いつもどおり政局を引き起こすことになるんでしょうけど、小沢氏が政策論議の場面になれば逃げるだろうことは予想がついていたとはいえ、民主党党首なんかにならなきゃよかったのにというのは後知恵ですね。

今回の辞任を逆ギレとか大人げないとかいう向きもありますが、政権交代と政策の実現のどちらを優先すべきかということを考えれば、「政権交代しなければならないのに連立とは何事か」といきり立つ方が大人げないでしょうねえ。結局国家とか国民(という曖昧な言い方は好きではないけど)のための政策の実現か、政党として政権交代を目指すのかと冷静に考えたら、「何が何でも政権交代」はないだろうと思うんだが。というか、多党制から二大政党制への移行期には大連立の過程を経るというのはドイツとかでも見られる現象だし、そもそもこれまで政権運営したことのない素人集団にいきなり政権を任せるようなことが本当に望ましいのかということも真剣に議論する必要があるだろうに、小沢氏の持ち帰った大連立の話を間髪入れずに否決した民主党の役員はそれすらするつもりがないと宣言したわけで、なら政権交代したとき本当に大丈夫なの?という疑念は一層ふくらむばかりであります。

しかし、今朝からマスコミは小沢批判一辺倒ですなあ。こんな国で政治家をやっていくんだからよっぽどの大人でないと勤まらないんでしょうけど、小沢一郎にそういう意味での良心をかいま見た気がします。といっても小沢氏の見識がそういう国の「政治家」として適格かどうかは疑問だし、枝野氏のそれは目も当てられない(弁護士特有の論理の都合良さは前々から指摘してるとおり)ことを考えると、民主党はそんな小沢氏でしかかろうじて保てないような儚い政党なんだなあと感慨深いものが。

辞任表明の伏線は、2日の党首会談直後の党役員会にあった。役員会直前の、小沢氏と菅、輿石、鳩山各氏らの党三役懇では「首相をうちが取らない限り受けるべきではない」との声が出たが、「大連立反対の方向性を決めなかった」(幹部)。このため、小沢氏は役員会で大連立への政策協議開始に結論をもっていくつもりだった。
 だが、役員会は批判一色に染まった。輿石氏が「とにかく驚いた」と困惑顔に語った直後、赤松広隆選対委員長が「待ってほしい。ドイツは大連立だが、選挙前からこういうことをやる、と言ってからだった。今回のはそれとは違う」と声を荒らげて反対した。
 むっとしたように小沢氏は「そんなこと言うが、自社さ連立の時はそうだったじゃないか」と反論したが、旧社会党出身の赤松氏は「だから社会党は消えたじゃないですか。私はそういうふうになるのはいやです」と言い切った。保守系の野田佳彦広報委員長も「その場で断ってほしかった」とたたみかけた。
 役員会の流れは決まった。7月の参院選大勝以来、党幹部たちは小沢氏の顔色をうかがってきた。それが一転して反対の嵐。小沢氏は大きな衝撃を受けた。
 3日未明には、枝野幸男元政調会長が民放テレビで「党首失格だ」と公然と批判した。
 「なんだ枝野はっ。おれは(役員会で)みんなの意見を聞いたんだ。あんなこと言って、何考えているんだ」
 側近議員は、電話口の向こうの小沢氏の剣幕にめんくらった。
 翌日、小沢氏は周辺に「もう疲れたよ」と漏らした。

イザ!「検証 民主激震(上)批判一色「疲れたよ」 菅・鳩山氏、懸命の慰留」

まあ個人的には、今年の統一地方選で民主党政治を実現するといって当選した某知事が小沢氏について行くかどうかに興味がありますけど。

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